名言・語録・格言

このサイトは人類の叡智の結集である。 知りたい人の名言・語録があれば検索ボックスに人名を入れて下さい。名言・語録は391冊の本や社史、雑誌などから抽出したもので、出典元は最後に記しております。出典元のはっきりしない名言・語録は記載しておりません【302名 2456件の名言・語録を収録(2023年1月27日現在)】

中村天風

中村天風の名言・語録5件
(天風会を創始者

 


「人間の地獄をつくり、極楽をつくるのも心だ。心は、我々に悲劇と喜劇を感じさせる秘密の玉手箱だ」

 


「同じ事業家でも、欲の固まりでやる者と、『この仕事で、世の中の人のために、本当に役立つものを提供しよう』という気持ちでやるのとでは、その結果が全然違うのである」

 


「悲しいな、と思って泣くでしょう。よけい悲しくなる。これがダブルページだ。腹が立った。こん畜生、と思って、やい、なんて言うと、よけい腹が立つ。反対に、今度は僅かな喜びを、非常に大げさに喜ぶと、僅かな喜びは、非常な嬉しさになる」

 


「我々人類は、哲学的に論議しても、また科学的に考査しても、大自然がつくった自然物の一つである。多く言うまでもなく、自然物の一つである以上は、当然、自然の法則に従って生活せねば、その生存を確保持続していくことが不可能なことは、あえて言うまでもない」

 


「真剣に考えよう!実際人間が日々便利に使っている言葉ほど、実在意識の態度を決定するうえに、直接に強烈な暗示力をもつものはない。このことを完全に理解し、かつこれを応用して生きる人は、もはや立派に人生哲学の第一原則を会得した人だといえる。何故か!それは人生というものは、言葉で哲学化されているからである。すなわち言葉は人生を左右する力があるからである。この自覚こそ、人生を勝利に導く最良の武器である。これらはこの尊い人生の武器を巧みに運用し応用して、自己の運命や健康を守る戦いに颯爽と(さっそう)として、輝かしい希望に満ちた旗を翻(ひるがえ)しつつ、勇敢に人生の難路を押し進んで行かねばならない。そしてこの目的を実現するには、常に言葉に慎重な注意を払い、いかなるときにも、積極的以外の言葉を使わぬよう心がけることである。それが人生哲学の第一原則である暗示の法則を立派に応用したことになり、期せずして健康も運命も完全になる」

 


【出典】
『ほんとうの心の力』

 


【感想・論評・補足】
中村天風の思想、哲学は真理をついている。そのうちに科学的に正しいと証明されるのではなかろうか

 


経歴(プロフィール)
中村天風(なかむら・てんぷう)
【1876年~1968年】玄洋社社員。大日本帝国陸軍の諜報員。思想家。ヨーガ行者。自己啓発講演家。天風会を創始し心身統一法を広めた。本名は中村三郎(なかむら・さぶろう)